
お家を建てるときや、お家を購入するときに重要な要素の一つになるのが間取りです。リビングやダイニング、キッチン、各居室などの大きさや位置がどこにあるのか、使い勝手やご家族の住まい方によって多種多様あります。
この間取り、よく不動産などのチラシで2DKや3DKの表記が当たり前のように使われていますよね。
では、今でこそ当たり前に使われているDK(ダイニング・キッチン)という言葉はいつ頃から使われ始めたのでしょうか。
1947年、西山夘三(にしやまうぞう)という建築学者が「これからのすまい」を出版。それまでの庶民の住まい方は、居間にテーブルを置くと食卓に、布団を敷くと寝室に、といった多様できる部屋がありました。ですが、生活実態を詳細に調査していくことで意図的に食事の場所と寝る場所を区分して生活していたことが明らかになったのです。
これが「食寝分離」という今後の住宅計画の指針となりました。
その後、それに基づく間取りが公営住宅の標準設計に採用され、その導入された間取りこそが台所兼食卓である「DKプラン」だったわけです。
そして、この「DKプラン」が一般的に認知されることで、約60年前から今日まで間取りの計画をする中で使われるようになったのです。
今でこそ、食事をする場所と寝る場所が違うなんて珍しくもなんともありません。ですが、現在の当たり前が一昔前までは当たり前ではなかった、とういことは世の中にはまだまだたくさんあります。それを紐解くことで、それまでの歴史や考えを知ることも楽しいと思います。
では。